子宮体癌・卵巣癌 治療体験記(2025年4月)「腸閉塞の術後にガン再発判明」

子宮体癌の治療で、手術後TC療法5クール目が終わりました。その抗がん剤点滴から1週間もたたない頃、腸閉塞になり、緊急手術となりました。手術は成功しました。人生最大のピンチでした。その手術後の経過を書いています。

目次

点滴で使える血管がない

腸閉塞の腹腔鏡手術後、病室では夜中に何度も看護師さんがきて、体温や血圧、血中酸素濃度など全身状態をチェックしていきました。

点滴や胃のドレーン、尿道のチューブなどの複数の管につながれていて、ぐっすり眠れませんでした。また、お腹を切ったので寝返りが打てませんでした。あたりまえですね。ついこの間(12月)の子宮体癌手術直後もこんな感じでした。


翌朝は、さっそく尿管のチューブがとれました。手術着から、夫が用意してくれた、下着と長袖Tシャツ、ジャージに着替えさせてもらいました。そして、看護師さんに支えられながら、さっそく病室内をちょっとだけ歩きました。「えーっ、歩けるかな?」と思いましたが、看護師さんに両側支えてもらい、いったん立ち上がるとすっと歩けました!
午後には、鼻からのチューブもとれました。今度は外の廊下を少し歩きました。自分でも不思議ですが、けっこう歩けました。
点滴は、継続で、抗生剤がはいっていきます。

2日目の夜は、栄養剤の点滴でした。これが少し粘性があるとのことで、なかなか体内に入っていかず、点滴のしずくがゆっくりしか落ちていきません。そのうち点滴の針が入っている周辺が腫れてきて、液ももれていました。ナースコールで看護師さんにみてもらうと、この血管はもう使えないとのことで、違う場所にさすことになりました。しかし、他に適切な血管がなかなかみつかりません。これまで5回実施した抗がん剤点滴で血管が硬くなったりしてつかえそうな箇所がないという感じだそうです。

3日目の朝、看護師さんが3人きて、4箇所にさしてみましたが、ダメでした。そこで外科の先生を呼んできてくれました。外科の先生も2箇所目でやっと使える血管をみつけました。この時点で、かなり穴だらけの血管です。やむなし。
その後、この血管への点滴は2日間もちました。

そしてこの血管に、またしても、点滴がはいらなくなり、つぎは左の手の甲にさしてもらいました。痛いけど、しょうがない。こちらも2日間だけもちました。


そのうちに抗生剤の点滴はなくなり、夜間の点滴はなしになりました。例え短時間でも点滴チューブにつながれていないと気が楽です。その夜はさらによく眠れました。


翌朝、再び点滴がはじまりました。前日の針にチューブを接続すると、また、液がはいっていきません。ここも使えませんでした。また、よい血管を探さなければなりません。その日担当の看護師さんが挑戦しましたが、いい場所がみつかりませんでした。しばらくして、今度は婦人科のぽっちゃり系男性医師がきてくれました。その先生は一発でルートを確保できました。すごい!


この時点で、食事がはじまっていたので、「もう、点滴は大丈夫かもね。でも、指示ははいってるなあ」と、看護師さん。そこで思い切って、消化器外科の先生に、「もう血管がだめなので、点滴やめたいのですけど」、とお願いしてみました。そうしたら、「そうだねぇ~、ごはんちゃんとたべれてるし、、、いいね。じゃあやめよう!」と軽く言ってもらえました。いってみるもんですね。その日の夜から点滴の針ごと腕からぬけました。ようやく全身フリー!!!

おなかの手術痕

腹腔鏡手術で対応してくれたので、お腹の傷はそれほど大きくはありませんでした。抜糸も必要ないタイプです。絆創膏のようなものもなく、ワックスみたいな透明な皮膜がある感じです。いろいろ進化しています。ありがたい。

他の方々のブログでは、絆創膏のようなものでかぶれたり、皮膚トラブルになった記事もありました。

おへそにあけた穴は5cm。そのほか周辺に小さな穴がありました。一度、咳が続いておへその傷跡から浸出液がでてきてしまいましたが、その後乾きました。
おへそ周辺以外は子宮全摘手術をうけたときとあまりかわらない痕でした。

療養食

便がでない

手術後5日目で、ようやく口からモノが食べられるようになりました。それまでは、点滴のみ。おならは出るが、ウンチが出てませんでした。

毎日、消化器外科の先生や看護師さんに「ウンチ、でた?」と聞かれるのですが、しばらくでませんでした。
ていうか、液体しか点滴されないのに、固体の便がでるのか疑問でしたが、出るとのこと。


先生は「リバビリをがんばってください」と。歩いてお腹まわりを動かした方がいいそうです。リハビリの理学療法士の先生にそのことを伝えると、股関節周りを動かしたり、腸腰筋を動かすのがいいそうで、そのような運動メニューを指導してもらいました。


そして、4日目でウサギの糞のような小さな塊が1つでました。その後親指ぐらいの塊が一つ、また、しばらくして小さな数個の塊が。。。本当に「固体」がでました!

そして入院5日目で、流動食を食べられることになりました。やったー!

ようやく食事ができる

入院5日目の朝、完全流動食がでました。ほんとうに固形物がないメニューです。でも、まる4日なにも口にしなかったのでうれしかったです。そして、特にだしが効いたお味噌汁がおいしいこと! 具はないのですが、、、

流動食の朝ごはん

お昼も流動食。この時は、すり流しが超うまかった!(左上のお椀がすり流し) コーンスープもおいしかったが、すり流しがとても印象に残っています。レンコンなのか長芋なのかわかりませんが、とにかく出汁が効いていておいしかったぁ~。

流動食の昼ご飯

もちろん、夜も流動食。玉子豆腐がありました。実家でよく食事にでた玉子豆腐は、玉子臭くで嫌いでした。でも今回は茶碗蒸しのようなだしの味がしっかりしていて、まったく玉子臭くなく、おいしく食べられました。よかった。

流動食の晩ご飯

次の日は、5分粥で、おかずは普通でした。その次は全粥。そしてその次は普通のごはんとなりました。よかった、よかった。

リハビリ

各種チューブがとれてから、理学療法士の先生と、作業療法士の先生がかわるがわるきてくれました。それまでは、お腹の手術痕が動くと痛いので、ベットの上でほぼじっとしていて、スマホで本を読んでいました。でも、リハビリの先生がわざわざきてくれるので、動かざるを得ません。一度、立って歩きだすと、「あっ、けっこう動ける」という感覚がありました。こういう外圧がないと、なかなか自分一人では動きません。

点滴棒を引きながら、病棟の廊下を1週したり、階段の1段だけを下りたり、上ったりしました。このほか、日によって受付のカウンターにつかまりながら、股関節をまわす、踵をトンとおとす運動をしました。また、椅子にすわって、両手をあげ体幹を左右にひねったり、足の指やかかとをマッサージする方法を教えてもらったりしました。自分でも病室で自主練しました。足のむくみも軽くなる気がしました。もちろん、腸の動きもよくなったようで、順調に食事にうつることができました。

リハビリはありがかかったです。

入院初日の大騒ぎ

入院して1週間後の早朝5時前、病棟の廊下からうなり声が聞こえてきました。痛みに耐えているような感じでつらそうです。そして嘔吐もしている模様。しばらくして静かになりました。痛み止めの点滴をしてもらったのかも。よかった。

自分もちょうど1週間前、痛みに耐えかねて「痛いぃ~、イタぃ~」と声に出していました。ほんの少し前のできごとですが、今は痛みもなく無事に過ごせています。ほんとうに緊急手術してもらえてよかったです。外科手術ってすごい!

また、ある時には、担当ではない看護師さんがふらっと病室にきて、元気になってよかったですね~。と声をかけてくれました。名札をみると助産師さんでした。緊急入院した夜、痛くて大騒ぎした私の病室に助っ人で来てくれた方だったみたいです。いやあ~、お世話になりましたっ!!!

看護師さんの言葉

看護師さんからもらった感動的な言葉をここで少し。

看護師さん

眠れますか?

私

今日はベットサイドの柵につかまりながら寝返りを打てたのでよく眠れました。寝返りが打てると睡眠にいいですね。

看護師さん

よかったです。入院当初は痛くてたいへんでしたね

私

はい。たいへんでした

看護師さん

あとは、ごはんを食べられるようになるといいですね。お腹空かないですか?

私

空きます。食事配膳の車の音が聞こえると廊下に出ないようにしてます

看護師さん

食欲がでてきたのは回復している証拠ですから、私たちもうれしいです!

この「私たちもうれしいです」という言葉が特にジンときました。チームで支えてくれているという感がすごいなあ、、と思いました。

がん再発

残念なことに、がんが再発しておりました。腸閉塞の手術の際にみつかった細胞の塊をくわしく検査したところ、癌細胞がみつかったとのことです。大きさは約1cm。本来ならみつからない大きさとのこと。腸閉塞の緊急手術をしなければ見つからなかったのかもしれません。ある意味、不幸中の幸い。

TC療法5クールが終わっていましたが、その間にもがん細胞が増殖していたので、この療法は効果がないと判断されました。予定では、あと1クールあったのですが、それは取りやめとなりました。

次回は免疫チェックポイント阻害剤という薬を使うそうです。

ゴールがみえていたとおもったら、また、遠のきました。仕方ありません。しぶといがん細胞です。また、あたらしい治療について書いていきたいと思います。

ひとまず、ここまででこの記事は終わります。

ここまでのまとめ

  • カラダが弱っていると血管もよわり、点滴に適した血管がみつかりにくい
  • 腸閉塞手術のあとはしばらくモノが食べられない
  • 理学療法士の先生のリハビリもとても有効だった
  • 便がでれば流動食がはじまる
  • 流動食では出汁がうまい
  • 食事ができず、点滴をつづけていても固体の便がでる不思議
  • 看護師さんたちがチームで支えてくれることを実感
  • 不幸中の幸いでがんの再発が判明

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