子宮体癌・卵巣癌 治療体験記【その2】(2024年11月)手術前検査

閉経したのに、不正出血が続いていたので、検査をしたら、子宮体癌でした。その治療過程を記録しています。入院前の検査をいろいろ受けました。

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総合病院

土曜日の朝一番の予約枠をとっていたため、はやめに家をでた。夫が車でおくってくれた。病院周辺は思ったより渋滞していなかった。受付開始は8時だが、7時半に到着。早すぎて病院の正面入り口はまだあいていない。でも、バスや病院の巡回無料バンが続々と到着し、職員らしき方々が下りて脇の入り口から病院へはいっていく。私もついていった。

新百合ヶ丘総合病院は、数年前に夫が急なひどいめまいをおこしたときに、私が車でかつぎこんだ(?)ところだった。当時は脳血管障害だとおもい、休日の夜、日大付属多摩永山病院の救急外来につれていった。しかし、そこでは小さなお子さんと高齢者でいっぱいで、診てもらえなかった。看護師さんが出てきて、夫の両手をにぎり、こちらでの緊急の対応は無理でほかの病院へいくようにといわれた。「ゲッ、これがたらいまわしか!」と思った。どこか紹介してもらえる病院はあるかとお願いし、それが新百合ヶ丘総合病院だった。当時できたばかりの新しい病院だった。

すぐに車で新百合ヶ丘総合病院の救急外来にいくと、待合室には他に1組いるだけで、空いていた。治療スペースのベッドもガラ空きで、夫しかいなかった。すぐに検査して診てくれた。めまい止めの点滴をうってくれた。薬ももらい、 無事に帰宅できた。

その当時とはうってかわり(?)、新百合ヶ丘総合病院は地域の中核を担う大きな病院となっていた。たくさんの職員さんがいた。でも、まだ新しい。バスから降りた人たちは、まだ暗い病院建物にはいっていく。すると中に明るい売店があり、7時半から営業していた。すでにたくさんの買い物客がいた。働いている方と、入院患者さんが買い物しているのだろう。

とりあえず、まだ暗い受付エリアにいき、キョロキョロしていると、スタッフの一人が「新患1番」というピンクのカードと書類を渡してくれた。書類に必要事項を記入して待つように案内された。まだ、受付はオープンではないのに親切な対応だなと思う。

ぽつぽつと、受付手前の待合椅子にすわる人が増え、受付ブースのスタッフの方々も増えてきた。患者さんは若い人が多い。土曜日の午前診療なので、普段働いている若い人が多いのかも。

受付

ほどなく、「新患1番の方ぁ~」と呼ばれ、書類と紹介状を渡す。マイナンバーカードを機械にいれる。今度は鳴動するポケットコールの機械と受け付けから支払いまでのマニュアルをもらう。そして、婦人科の外来受付に移動する。

婦人科にいくと、いくつもある診察室の中の椅子にすわって順番をまった。9時に予約していたが、一番に診てもらえるのではなかった。私は指定された診察室では4番目に呼ばれた。各部屋脇にある案内表示板には4ケタの番号が表示されるが、自分の番号は、受付でもらった紙にかいてあり、それをみながら待った。

診察

9時11分。診察担当は、部長のA先生。紹介状とMRI画像をみて、「どこまで癌が広がっているか、どの深さまで浸潤しているかで治療のやり方は異なります。また、どこまでリンパをとるかもある。こちらにはリンパをとる専門家もいるので、だれを主治医にするかもふくめ検討します。とりあえず年内手術できます。手術日がいきなり決まっても大丈夫ですか?」といわれる。

(はやっ、と思ったが、)「だっ、大丈夫です。」(仕事はすべて休みにしてきたし、、、)と答える。

「では、がんばりましょう! 」とA先生。

「がんばります。」と私。

「細胞診をします。造影剤をいれたMRI検査は日程調整しましょう。」

内診室

いったん、診察室をでて、次にまた呼ばれる。10時。内診室で組織をとる。これが難関。

例のピンク色の診察椅子にすわる。下半身の下着をとり、診察椅子にすわる。自動で後ろに90度倒れ、自動で開脚するヤツ。カーアテンの向こうから先生が診察のための機械をいれる。

2-3回、痛みがあり、思わずうめき声がでる。

「子宮が変形してるなぁ~」とA先生がつぶやく。「すぐに組織診にまわして!」という言葉が聞こえる。

そして、「今日このあと時間ありますか?」「造影剤をいれたMRI、今日やりましょう」となる。サクサク決まる。

このあと、看護師さんに、「痛み止めいりますか?」と。「いります」というと、座薬をいれてくれた。座薬、久しぶり。

今日は、夕方から、友人たちと女子会があるので、痛み止めはありがたい。ホント、これ助かった。

術前検査

そして、さっそく術前検査となる。
まず、20番コーナーへいき、検尿。カップにフタが付いていた。人間ドックとはちがうな。無事に提出できた。手洗い場からぬるま湯がでていてありがたい。緊張して手が冷たかったので助かる。しかし、出る時間が短い。液体せっけんを落とすのに、なんどもセンサーにあてて、ぬるま湯を出し、洗剤成分をすすぐ。

次に採血。
7本分の検体をとるので少々時間がかかる。でも献血よりは早い。「グーパーしてくださいね~。」といわれ、がんばってしばらく続けていたら、「もう、いいですよぉ」といわれる。

続いて1階へおり、12番で心電図。あっというまにおわる。

13番でレントゲン。自分で小部屋にはいり、自分で中から鍵をかけるシステム。これもすぐ終わる。

近くに待合コーナーがあり、テレビと椅子があった。そこで待つ。NHKの「鶴瓶の家族に乾杯」を再放送していた。なごむ。血液検査の結果を待ってから、造影剤をいれたMRIをするので、30分ほどまつ。10時45分。

ヨガの瞑想で造影剤入りMRI検査を耐える

検査着に着替える。虎の門の人間ドックの時よりしょぼい検査着。しかも、ワンピース型。ズホンなし。

狭い一人用更衣室で着替える。上半身全部ぬぐ。下半身はズボンだけとる。着替えは外にある小さな鍵つきロッカーにいれる。

いろいろ矢次ばやに言われたので、上はどこまでぬいだらいいのか、ど忘れしたが、隣の更衣室に入ったおじいさんが、大きな声でスタッフさんからいわれている声が聞こえたので、それに合わせた。

ヒートテックの下着や衣類は、MRIでは全部ぬがないといけないらしい。

続いて問診。副作用の確認。同意書の説明とサイン。ここで、指輪をしたままであることにスタッフさんが気づく。しばらく外していないので、すっかり忘れていた、ヤバイ。

「もし、とれなければそれでもいいです。が、できればとってもらいたいです。」とのこと。がんばって、すこしずつ指輪をずらす。多少時間がかかったがなんとかはずせた。その間、二人のスタッフさんがただ待っていた。せっけん水をつけましょうか、などどいうアドバイスは特になし。

右手に点滴で造影剤をいれるための針をさす。

ここまで、自分のリュックをかかえていたが、実はそれもロッカーいれるはずのよう。また、ロッカーにいき、荷物を入れる。メガネは検査ギリギリまでしていてOKですよといわれ、そのままにする。

続いて、検査室の扉の中へ。技師さんにメガネはロッカーにいれてください。といわれ、また、ロッカーにいってメガネをしまう。さっきの方と説明が違うがしょうがない。どうも、こちらの部署はチームワークあまりよくない? テレビドラマ「ラジエーションハウス」の見過ぎか。

そして、MRI検査室へ入室。
先日のクリニックではドイツのシーメンス社製のMRI、こちらはアメリカのGE社製だった。日本製はつくってないのか。
また、両腕バンザイ状態で機械の中へ。今度はヘッドフォンつけてくれるが、音楽はなし。バラバラバラバラ、、、、
バンバンバンバン、、、、ドキュンドキュンドキュンドキュン、、、、ババババババババ、、、とまたもや機関銃のような爆音。かなりの時間かかる。ヨガの瞑想をはじめる。いったん、機械の外にカラダが出る。

次に造影剤が点滴で注入される。またカラダが機械の中にバンザイ姿ではいっていく。同じような爆音の繰り返し。

ヨガの瞑想で耐える。ゆっくり鼻から息を吸い、ゆっくり鼻から息を吐く。そしてその自分の呼吸だけに意識を向けて集中する。耳から聞こえる爆音の感覚を手放す、、ようにする。

なんとか、これで無事この日のすべての検査を終えた。

ちなみにこの造影剤入りMRI検査結果の画像がこちら↓ 白い箇所が子宮筋腫、黒いところが癌。

つづく。。。

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