子宮体癌の治療過程を記録しています。入院手術日程がきまり、一連の術前検査結果を聞きに夫と病院に行きました。
夫の付き添い
前回の外来で、子宮体癌との診断が出て、入院手術が決まりました。本人より夫がショックを受けていたようです。
夫が「くわしい検査結果を聞く日と、入院の日とどちらに付き添ってほしい?」と聞くので、
「いろいろ荷物があるから入院の日がいいね」と答えていた。
でも、しばらくして「検査結果も一緒に聞きにいくよ、休みとったよ」、といってくれました。ありがたい。
これが、本当に助かりました。手術や入院についてたくさん説明があったので、一人で聞くより夫にも聞いてもらったことで心理的に楽でした。
診察予約時刻は11時。渋滞を見越して早めに車で家を出て、病院に向かいました。道は混んでいませんでしたが、病院の駐車場が満車で、すぐに入れませんでした。誘導員さんが数人いて、自家用車、バス、ワゴン、タクシーをさばいていました。この時間帯にきたことがなかったので、こんなに混んでいるなんでびっくり。駐車場ゲート前に3台ぐらい並んでいました。1台車が出たら、1台駐車場にはいっていく、という状態。それほど待たずに駐車できました。
再診受付機で受け付けを済ませ、婦人科のある2階へエスカレートで上がろうとして、外を見たら、病院前の坂が大渋滞でした。10時を過ぎるともっと混んでいます! 早めに来てよかった。
主治医からの説明
婦人科の受付で案内されたのは、いつもの外来の診察室群があるスペースではなく、奥のスペースのさらに奥の部屋だった。
主治医の先生と初対面。私より若いM先生! マスクしているのでお顔全体はわからないが、目のあたりがモー娘のゴマキと安倍なつみを足して二で割ったような感じ。後日、サイトで確認したら、M先生は婦人科腫瘍や腹腔鏡手術の専門家で、たくさんの専門医の資格をもっているすごいドクターでした。めっちゃたのもしい!
先生は、大きなモニターで、MRI検査とPET検査画像を見せてくれた。すかさず、スマホで撮影させてもらった。実家の両親と妹に説明するためですといってお願いした。

PET画像をみると、子宮と左の卵巣にも癌があった。(なんか目が縦長で赤い鼻のクマのような形にみえるが、、、)
中央の大きな赤いところが子宮体癌、右側の小さな赤い箇所が左の卵巣の癌とのこと。原発巣が、子宮なのか、卵巣なのかはまだ、わからない。手術して組織を摘出してから調べて最終判断となるそうだ。
あらかじめ子宮周辺の輪郭が書いてある書類に、先生が、私の癌細胞の広がりイメージを書いて説明してくれた。
検査の結果、子宮体癌ⅢA期と推定される。類内膜癌G2。
子宮頸部には癌はなかった。

MRI検査結果では、黒い部分が癌、白っぽいところが子宮筋腫とのこと。癌はけっこう大きい。
婦人科のチームで検討した結果、子宮全摘と両方の卵巣卵管を切除、骨盤内リンパ節の切除をするのがよいとなった。小切開手術と腹腔鏡手術を併用する方針。開腹手術という方法もあるが、術後の回復も早いのでこちらがおすすめとのこと。夫が「開腹手術の方が癌細胞の取り残しがないのでは?」と質問すると、M先生は、「開腹手術はあけたところしか見えない。視野はむしろ腹腔鏡手術の方が広いのでその点は問題ありません。」とのこと。
そう、この新百合ヶ丘総合病院の婦人科は特に腹腔鏡手術の実績が多く、それで有名な病院なんですね。M先生もその専門家です。「腹腔鏡下手術・ロボット支援下手術をうける患者さんへ」と題したしっかりしたパンフレットを頂き、時間かけて説明してもらいました。
手術は骨盤内のリンパ節もとる方針であるとのこと。リンパ節に転移しているかどうかは不明だが、標準治療としてはリンパ節をとる方法が一般的。とらないという選択肢もある。
「どうしますか?」と聞かれました。リンパ節をとるとリンパ液が漏れてむくみがでるリンパ浮腫になる。その対策としてマッサージなどリハビリで対応するそう。
いやぁ、もう、緊張していたのと、説明説明で、頭がかなり疲れてきていたので、「ん~、では標準のリンパ節をとる治療でお願いします」と答える。いつものえいやっ的な感じ。夫が「それでいいの?」と確認してくれました。が、標準でない治療をする特別な強力な理由が思い当たらないので、標準をお願いする。即決。
「あとから考えが変わったら、いつでも連絡くださいね」と先生。
治療方針に心配がある方は、この時点でセカンドオピニオンをもらいにいったりするのかもしれない。私はヨガで鍛えた(?)「直感」で納得しました。第3の目ともいわれる、眉間のあたりにある第6チャクラ、アギナチャクラが直感に関わるチャクラです。おー、久しぶりにヨガインストラクターらしいコメント書きました!
その他にも、各段階でのリスクの説明、合併症の説明など、たくさんがあった。腹腔鏡手術ではおなかを二酸化炭素のガスでふくらませるため、術後肩こりのような痛みがでるかもとの話もありました。これは数日経験しました。
私や夫が質問したら、資料に先生がイラストやメモを書いてくれた。夫もメモをとってくれていた。
手術前には自己血採400mlをとることになった。私はちょっとまれな血液型なので、なにかあったとき輸血できるように自分の血をとって備えることになった。そして、それまで鉄剤をのむことになり、処方された。
入退院支援窓口
1階のフロアへ移動し、案内された窓口へ二人でいく。ここでは担当の専門看護師さんが、夫と私と面談しながら、療養支援計画書というものを書いてくれた。カラダの今の調子や不安がないかなど、メンタル状態のチェックをした。
入院時の持ち物についての説明があった。重要なグッズが、キャップ付きペットボトルストロー。売店にもあるが100均にもあるそう。水のペットボトル4本程度持参し、手術直後から枕元おいて飲めるようにしておくそうだ。さっそく買いにいくべし。
スリッパは禁止。転倒防止のため、かかとがあるもの必須。一時流行ったクロックスは禁止だそうです。なにか探さなきゃ。
入院着のレンタルもあるそう。でもお金かかるので、全部自前でもっていく。パジャマとか新たに買おう。
洗濯乾燥機もあるとのことで、小銭と洗剤を用意すれば使えるそう。洗濯1回100円、乾燥機30分100円。便利だ。
また、夫以外の緊急連絡先を聞かれた。実家の妹の番号を記入しようと思ったが、いつもLINE電話をしているので、番号がすぐにでて来なかった。「みなさん、そうなんですよね」と担当の方。万が一間違えていたら困るので、一度電話をかけてみた。すぐには応答がなかったが、面談の後半に妹から折り返しの電話があったので、正しい番号と確認できた。イマドキのちょっとした問題ですね。 そのほか、ソーシャルワーカー相談窓口などの説明があった。書類に夫と私の署名をして終了。ここでも夫がメモをとってくれていた。
入院案内
次は、別の窓口へ移動。入院準備の説明をうける。玄関脇にあるコーナーなので、ちょっと寒かった。
婦人科の入院は、個室がデフォルトとのこと。相部屋も選べるが、相部屋だとwifiとテレビと冷蔵庫が有料になるらしい。もちろん、私は個室を選択。婦人科の個室は1日11000円。他の個室より安い。テレビやパソコン、wifi、冷蔵庫など自由に使える。トイレ、洗面台、シャワー個室もついているらしい。いいね。当時は、新型コロナやインフルエンザ、マイコプラズマ肺炎が大流行していたこともあり、やはり感染防止を考えると個室を選ばない手はない。個室、楽しみだなあ(のんき)。
20数年前、自然気胸で胸腔鏡手術を受け、2度入院したことがあります。1度目の初日は緊急入院で、大部屋の洗面台わきのスペースにベットをおかれていたことがありました。その後、おばあちゃん2人と相部屋になったり、若い奥さんたちと相部屋になったりした経験あります。脇腹に管がとおっていたので、シャワーをあびることができずちょっとたいへんだった思い出が。なので、個室はうれしい!
そして、面会方法や決まりの説明。面会は15時~20時で30分間のみ。夫は会社の帰りに寄るといってくれました。
入院生活の説明。消灯時間は21時から翌朝6時とのことだが、個室なのであまり関係ない。貴重品はセーフティーボックスがあるとのこと。病室には名前が表示していないので、番号を覚えておくように。
感染症発生時にはこうなるとか、各種同意書について説明があった。入院当日までにいろいろ書類にサインして、持参しないといけない。
入院1週間前には、毎日体温を記録し、前日には、付き添い家族も体温を記録する書類も渡された。入院までにコロナやインフルエンザに感染しないように気をつけないと。感染したら、入院や手術は延期になる。なんとしても予定通り治療を受けたい。
まとめ
検査の結果と手術方法は以下のとおり。
病名:子宮体癌
(ⅢA期と推定。類内膜癌G2。)
予定手術名:子宮全摘術+両側付属器切除術+後腹膜リンパ節郭清術
個室に入院:12月2日~ 手術:12月3日
つづく。。。