子宮体癌・卵巣癌 治療体験記【その4】(2024年11月)PET検査と意外な出会い

子宮体癌の治療過程を記録しています。入院手術日程がきまり、さらに術前検査が続きます。今回はPET検査です。

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PET検査

PET検査とは、がんの精密検査方法です。いろいろ事前準備もたいへんでした。

PET(Positron Emission Tomography、陽電子放出断層撮影)検査は、治療前にがんの有無や広がり・他の臓器への転移がないかを調べる、治療の効果を判定する、治療後に再発がないか確認するなど、さまざまな目的で行われる精密検査です。
PET検査は、FDG(放射性フッ素を付加したブドウ糖)を使って行います。
静脈からFDGを注射し、細胞に取り込まれたブドウ糖の分布を、放射性フッ素を目印に画像にします。

がん細胞は、通常の細胞より多くのブドウ糖を取り込む性質があるため、たくさんのブドウ糖が集まるところには、がんがある可能性が高いと考えられます。

引用:がん情報サービスより

https://ganjoho.jp/public/dia_tre/inspection/pet.html#:~:text=PET%EF%BC%88Positron%20Emission%20Tomography%E3%80%81%E9%99%BD%E9%9B%BB%E5%AD%90,%E8%A1%8C%E3%82%8F%E3%82%8C%E3%82%8B%E7%B2%BE%E5%AF%86%E6%A4%9C%E6%9F%BB%E3%81%A7%E3%81%99%E3%80%82

検査前には、水しか飲めない。朝、夫のサンドイッチとコーヒーをつくり送り出したあと、通院にはまだ時間があるので、二度寝することにした。おきているとうっかり何かを口にいれてしまいそう。

おきて、水をのみ、まだ余裕があるが、11時に車で出発した。はじめて自分で運転し病院へ向かう。病院の立体駐車場にはじめて止めた。それほど、広くはないが、対向車に注意すれば大丈夫。出庫する大型の高級車は、センターラインをはみ出しながらスピードを出して下りてくるので、注意。ちょうと3階に空きがあり、軽自動車エリアにとめる。3階が病院との連絡口なので便利。

再診受付機で自動チェックイン。廊下沿いの椅子にすわり、時間を潰す。入院患者さんがどういうスタイルでいるか、チェックしようとしたが、お一人しか見かけなかった。

予約時刻は13時だが、12時30分ごろにトイレをすませ、地下2階の検査室受付へ。すぐに体温測定と問診票を記入し、測定器にのって体重と身長を測定。更衣室で検査着に着替える。こちらは、スボンつき2ピース型。安心です。


次に保健師さんによる問診。血糖値をはかる。針を指にさして検査。133と高め。造影剤でかゆみが出たことをいうと、ちょっと焦って主治医に連絡するとのこと。

ヨガ教室の生徒さんと意外すぎる再会

次に別室にいき、看護師さんから放射性物質がはいった検査薬FDG(放射性フッ素を付加したブドウ糖)を注射される。

と、ここで看護師さんがどこかでみたことのある方だった。制服の名札を確認。見覚えある。2ー3年前に私のヨガ教室に通ってくれていた生徒さんのYさんでした!!

超ビックリ! 久しぶりの再会。私が「ヨガ教室に通ってくれていた、Yさんですよね?」と話しかけた。

Yさんいわく、「えー! なんで、こんなとこにきたの、先生!」

「子宮体癌なんですぅ~」というと、彼女はハグしてきた。めっちゃ、明るいパワーのある方。

PET検査室は、病院の地下深くにあり(といっても地下2階)、雰囲気は暗めで厳かな感じ。こんな特殊な環境で働く彼女にリスペクト。看護師という職業だけでもすごいのに、さらにこのような職場ではたらいてるなんで、ほんとうにエライ。しかも彼女は子宮がん、乳がんのサバイバーだそう。

注射をしてもらいつつ、短時間ながら、近況についておしゃべり。さっきの保健師さんがのぞきにきた。保健師さんは、こんなヤツが? ヨガインストラクターか? という疑念のまなざしをむけた。ノーメイクで寝癖もすこしあり、目の下のクマ、シワも深く、輝きがまったくない私なのでしょうがない。

安静部屋に移動

その後、安静する部屋へ移動。スーパー銭湯の仮眠室の個室のよう。各部屋には扉はなく、コーナーのように壁で仕切られている。足置きがある一人用ソファがあった。脇のかごに、もらったペットボトルの水をおいて、休息する。水はなるべく全部飲み干すようにと指示あり。1時間30分もの間、なにもせず、ただ安静にしておく。本を読んだり、スマホをみたりすると、目や脳の細胞が活発にはたらき、そこにブドウ糖が移動するから、検査結果に影響するらしい。ただただ、目を閉じて寝ている。目的のがん細胞にだけ、薬剤がいくように。。

ヨガの瞑想ーボディスキャンで安静時間をすごす

そこで、ヨガニードラの際にする、ボディスキャンをセルフでやってみた。右足の爪先から股関節に移動し,次に左足、両手と順番に意識をむけたり、感覚を手放したり、といった作業をした。次に各チャクラを順番にたどっていった。

  • 第1チャクラ ムーラダーラチャクラ(尾骨のあたり)
  • 第2チャクラ スワディシュターナチャクラ(おへその下あたり)
  • 第3チャクラ マニピュラチャクラ(みぞおちのあたり)
  • 第4チャクラ あれれ、ど忘れ (心臓のあたり)
  • 第5チャクラ ヴィシュディチャクラ(のどのあたり)
  • 第6チャクラ ヴァギナチャクラ(眉間のあたり)
  • 第7チャクラ サハスラーラチャクラ(頭頂のあたり)

しかし、第4チャクラをど忘れ。あとですぐに調べ、正解は「アナハタチャクラ」でした。いかん、いかん。

もらったペットボトルの水550mlを30分毎に飲んだ。あとは、また、ヨガの瞑想の呼吸をしてうとうと。すると、予定より15分早く呼びに来た。

いよいよPET検査

トイレにいくようにいわれてから、検査室にはいり、PETマシンの中に横たわる。MRI検査と違い、両手は足の付け根におく。手をふくめて、腰回りを大きなベルトで軽くホールドされる。

機械が動いていく。自分自身のカラダは動いてはだめなので、息を吸って吐いてをゆっくり繰り返した。そしてその呼吸をカウントしていった。20分ぐらいだろうか、機械の中にいた。195回目の呼吸を数えた時、「終了です」といわれた。無事にいい画像が撮影できたようだ。

検査終了後

帰りはまた更衣室にいき、着替えた。受付に書類をだそうとしたら、例の看護師Yさんが仕事をしていた。

車椅子に乗った、背中がかなり丸くなった高齢女性とその付き添いの息子らしき一組。次の検査対象の患者さんのようだった。体重と身長をはかるため、測定器にこの高齢女性を乗せていた。Yさんはパワフルだが、小柄な方なのでけっこう苦労していた。が、ちゃんと高齢女性を抱えて測っていた。患者さんが自立して立てる方なら、簡単にはかれる身長と体重なのだが、、看護師は体力勝負でもあるのだな。さらにリスペクトです。

取り込んでいたので、帰りのあいさつはできず、地上階へあがり、精算して帰宅した。

スーパーで夕食用のお弁当を買ったが、自分用のはあまりお腹がすかず、たべなかった。左手の指輪の根本と、甲にかゆみがでて、無意識にポリポリかいた。だるくて横になった。検査のつかれだろう。風呂にはいり、就寝した。

翌日も軽く朝食を食べ、だるくて横になった。昼になり、前日の弁当を食べた。夕飯はミルフィーユ白菜豚鍋が作れてそれを食べた。早めに就寝。

やはり、何かとストレスがあるのだろう。あさっては、一連の検査結果を聞きに行く日だ。それなりに緊張する。

つづく。。。

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